21世紀の画家、遺言の初期衝動 絵画検討会2018
2020年4月発行
定価:2500円(+税)
仕様:336ページ(うち、カラー図版114ページ)、コデックス装
編著:高田マル
共著:浦川大志、竹浪音羽、Taxxaka、千葉成夫、千葉大二郎、秦雅則、藤井雅実、宮下夏子
装丁:小林すみれ
ISBN978-4-9911375-0-1
絵画はいま、本当に必要か。
「なぜ、描くのか」から21世紀の絵画のありかたを考える一冊。5つの展示図版、作家間の膨大な会話から、新しい器としての「絵画」を練りだすとともに、期間限定でネット上に公開し話題を呼んだ藤井雅実、千葉成夫の最新絵画論も掲載。
絵画史や美術史とは異なる方向から考え抜かざるをえない、「描くこと」をめぐる思考、信心。そこから生まれる、これからの絵画について。
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編著者、共著者プロフィール
高田マル / Takada Malu
画家。1987年、神奈川県生まれ。日本女子大学文学部史学科宗教学専攻卒業、美學校修了。おもな個展に「ひとり絵画検討会」無能の運命/東京(2017)、「消去済み」spiid/東京(2017)、「船と人」HIGURE17-15/東京(2015)など。2016年より絵画検討会を主宰。編著に『絵画検討会2016-記録と考察、はじめの発言』。描くという行為、また、絵という存在がなにを表しているのか制作を通して考え、絵画作品や文章などを発表している。

浦川大志 / Urakawa Taishi
美術作家。1994年、福岡県生まれ。九州産業大学芸術学部卒業。おもな展示に「マルチシャッター」EUKARYOTE/東京(2018)、「VOCA2018」上野の森美術館/東京(2018)、「感性の生まれいづるところ」九州芸文館/福岡(2017)、「浦川大志・名もなき実昌展」IAFshop/福岡(2017)、「『個展』」ギャラリーおいし/福岡(2016)。インターネット上の画像やiPhoneのカメラロールなどを素材に、デジタルツールを身体にインストールしたようなペインティングで現代の風景をテーマに制作を行っている。

竹浪音羽 / Takenami Otoha
イラストレーター。1989年、静岡県生まれ。2012年美學校修了。パレットクラブスクール21期修了。おもな展覧会に、個展「もっとも小さい光」古着屋ototoharu;店内(2017)、「竹浪音羽 個展」River Coffee & Gallery(2018)など。他、雑誌「Coyote」No.64の“最初の一歩”コーナーにてイラストレーション掲載(2018)など。アクリル絵の具などで絵を描く。最近はお土産、都市の風景、空や光を描くのが好き。

Taxxaka / タッタカ
美術家。1964年生まれ。1988年多摩美術大学デザイン科卒。ビジュアルユニットBit Rabbitを結成し、アートブック「appel」を発行、同名のショップを運営した。現在美術冊子「全感覚」編集発行。1999年、第13回ホルベイン・スカラシップ。「現代写真の動向2001 outer↔inter」(2001)川崎市市民ミュージアム他、個展・グループ展多数。写真、絵、音で「見ているもの」を確認する。

千葉成夫 / Chiba Shigeo
美術批評家。1946年生まれ。早大博士課程(西洋美術史)。パリ大学美術考古学研究所留学(大学博士号・1974年)。東京国立近代美術館(1975~2000年)、中部大学(2000~2016年)に勤務。主著に『現代美術逸脱史』『ミニマル・アート』『美術の現在地点』(韓国語訳)『奇蹟の器-デルフトのフェルメール』『未生の日本美術史』(中国語訳)『絵画の近代の始まり』『カラヴァッジオからの旅』等。個人美術批評誌『俳諧巷』を2002年から刊行。現代美術(特に東アジア:日韓中台)の批評を書く。

千葉大二郎 / Chiba Daijiro
1992年生まれ。美術プロジェクト「硬軟」主宰。

秦雅則 / Hata Masanori
写真家。1984年、福岡県生まれ。個展・グループ展多数。2008年、写真新世紀グランプリ。2009年から企画ギャラリー明るい部屋を運営(2011年に閉廊)。2012年より出版レーベルA組織を運営。著書に『写真か?』(鷹野隆大との共著)、『二十二世紀写真史 ~若手写真家35名との対談集~』『写真集/鏡と心中』『写真集/ZOI&HEO』等がある。日本写真史を引用する活動の後、現在も写真家として生きている。

藤井雅実 / Hujii Masami
芸術哲学研究者。ポストモダン・アートの拠点、画廊パレルゴン(1981~1986年)を主宰。『現代美術の最前線』(編著。PDF版をWEB公開)、『人はなぜゲームするのかー電脳空間のフィロソフィア』(澤野雅樹との共編著)、RMNデジタル・アートセレクション・シリーズ『レオナルド・ダ・ヴィンチ』他監修・翻訳・解説、R・ニード『ヌードの反美学』(藤井麻利との共訳)、電子テキスト「〈外〉への共振―哲学と芸術の限界とその〈外〉」(『Search&Destroy』第1号、東京造形大学)ほか。人工知能美学芸術研究会発起人。

宮下夏子 / Miyashita Natsuko
画家。1985年生まれ。2008年、東京造形大学デザイン学部写真専攻卒。おもな個展に「角膜と前菜」新宿眼科画廊/東京(2018)、「BLIND HILL」画廊 一兎庵/東京(2018)、「うしろ向きにほどける」新宿眼科画廊/東京(2014)、「風景写真、物音、練習曲」新宿眼科画廊/東京(2008)。モチーフに写真を引用し、絵画表現へ移行することで現れる曖昧な線や図像から、記憶の残像を集積したり、曖昧な事柄の再現を試みる。